1 :: 2017-12-14 17:37:32 114.114ZNY 1人 ←投銭

twitterの方で呟きましたが、2年前のBitZenyデザインコンテストで、ぜにぃ姫が誕生したようです。
https://twitter.com/endless_summer/status/941184536712396802
最初のコンセプトをもとに、皆でぜにぃ姫の物語を紡げたら面白いのでは?と思い、スレッドを立てました。
是非ご参加ください。

162 :: 2018-01-18 23:39:57 0.0ZNY 0人 ←投銭


「えええっ!? そんな大事なものを落としちゃったのっ!?」
 い、遺伝子データ? 漁師コンピュータって何??
 
 つい釣られて驚いてしまったけど、全然わかんないや。でも後には引けない。
 ここは…… 知ったかぶりで乗り切ろう!

「もしあれが奴らの手に渡ってしまったら大変なことになるわ!!」
「うん、大変だ!!」
 きっと大変に違いない。 わかんないけど!

「奴らじゃなくても悪用しそうな人間はいくらでもいるわ!!」
「うんうん !いくらでもいるよ!!」
 拳を握って同意する! アホの子でごめんねっ!!

 ……あれ? なんか萌奈ちゃんがジト目を向けてきた。

「もしかしてバカにしてる?」
「……すみません」
 怒られた。 ……だってそんな難しい話わかんないよ。

「えっとその遺伝子データっていうのが、見せたかったいいもの?」
 私がメトロゼニイに来た原因と関係あるのかな?

163 :: 2018-01-18 23:40:48 0.0ZNY 0人 ←投銭

「遺伝子データ?」
「そう!あれがないと私は帰れないわ!無くなるなんてありえない…。ありえないわ!どこ?どこにいったの!?」
「お、落ち着いて瑞穂ちゃん。一緒に探してあげるから。どこを探せばいいの?」

164 :: 2018-01-19 10:08:53 0.0ZNY 0人 ←投銭

「ないね…。その遺伝子データと萌奈ちゃんがメトロゼニイにいることに何か関係があるの?」
萌奈ちゃんが私を見つめる。いやだ、そんなにじっと見られたら恥ずかしい、、

「遺伝子データ。つまりそれはいつでも私を【復元】できるってこと。そう、あなたみたいにね…」

何をいってるの?復元?私が?
なんか変な汗出てきたんですけどー

165 :: 2018-01-20 03:25:48 0.0ZNY 0人 ←投銭

【復元】・・・?頭の中でそのワードがぐるぐる回った。
それはつまり別にオリジナルがいるってこと?
メトロゼニイにいることと何のつながりがあるの?

疑問は次から次に湧いてきたが萌奈ちゃんの口からはピタリと言葉は止まってしまった。
答えを導き出そうと必死に考えたが何も思いつかずただ沈黙が流れた。

あきらめて溢れる疑問を口にしかけた時
萌奈ちゃんが言葉をつづけた。

166 :: 2018-01-20 15:45:46 0.0ZNY 0人 ←投銭

「瑞穂ちゃんは今までこの街で他人と接していて、何かおかしいと思ったことはない?」
「ゼニルに襲われたり、変な夢を見たり、、、くらいかな」
「その前に莫大な銭を保有する男の子と出会わなかったかしら?」
「あ、タカシくん!」
「その人と会ったとき何か気づいたことはなかった?」
「昔のタカシくんとは違ったような気はするけど…それと何か関係があるの?」
「関係ありよ。大ありよ。つまり、その人も私たちと同じ、あちらの世界からやってきたコピーだってこと。様子が以前と違うのは遺伝子データを複製し翻訳する際に、何らかのエラーが生じたせい。変異と言ってもいいわ」
……。
私たちと同じ?コピー?どういうこと?
今まで幾度となく困惑と疑問を繰り返した私だったが、この質問は、この質問だけは憚られる気がした。
…でも、好奇心が勝ってしまった。
「私もそのコピーってこと?本当の私はどこにいるの?」

167 :: 2018-01-20 16:17:29 0.0ZNY 0人 ←投銭

重要なキーワード。『Bitzeny』『メトロゼニイ』『遺伝子』『復元』『コピー』。
一体、この世界で何が起こっているのか。何か大きな団体の、陰謀が垣間見える。

情報が錯綜する。あれ、そういえば私、どうやってこの世界へ来たんだっけ。
とても大切なことなのに、思い出せない。まるで、記憶を操作されているような。
顔を下向き、すこし怖い気持ちになった。

「瑞穂ちゃん!」
ガシッと、両手をつかまれる。ビクッと身体がこわばった。
「え、あ、うん。えと。何だっけ?」
「はい、深呼吸して。せーの。ひっひーふうー」

「ひっひーふうー。って、わたし妊婦さんじゃない!」
「ははは、ごめんごめん。どう。我に返った? まあ。あれだよ。
考え込むと、行き場がなくなるからさ。いま、瑞穂ちゃんがしたいことに全力で取り組めばいいんだよ。
それが何だろうと、わたしは瑞穂ちゃんを全力で手助けする。行こう。やることやらなきゃ。話はそれからだよ」

正気を取り戻す。そうだ。なにくよくよしてんだ私。なんちゃって転生体験だろうと、
ログアウト不可能なデスゲームだろうと。やりきってやる。

「ごはん!」
「へ?」
「おなか空いた!」
「もう、気がぬけちゃったじゃない。おっけー。腹が減ってはなんとやらってね。
わたしのいきつけ、連れてってあげる」

こうして様々な謎を抱えながらも、前進していく。
瑞穂と萌奈は、腹ごしらえのため、街へ繰り出した。

168 :: 2018-01-20 17:16:54 0.0ZNY 0人 ←投銭

 連れていかれたお店は、屋台のお団子屋だった。

「ただいま」
「お、萌奈、客連れてきたのか? でかした!」

 なるほど、萌奈ちゃんここの店員さんだったんだ。
 って、じゃあ宿屋の中まで客引きしに来てたの!?
 それはなんというか、店員さんの鑑だね。
 でもお団子はおやつな気がするんだけど…… まあお腹が膨れればいいか。

 とりあえず私は空いている席に腰を掛けた。

「はぁあ? お前、何言ってやがんだ!?」
 萌奈ちゃんを出迎えたいかついおじさんが、突然大声をあげる。どうしたんだろ?

 なんか言い争ってるみたい。 
 あ、萌奈ちゃんがこっちに来た。 
 
「だから~! この子はカモにするために連れてきたんじゃないんだって!!」
 萌奈ちゃんがそう言いながら、私のかぶっていた鉄兜を脱がした。 
 カモ? ていうか脱がさないで! 結構人いるんだけど!?

 辺りがざわつく。 ああ、またあのコールが始まるのか……

「うぉおおお!! 萌奈でかした!! 野郎ども、ぶち殺せっ!!!!!」
「「「「うおおおおおおおーーーっ!!!!」」」」

 周りにいた客たちが椅子を蹴飛ばし立ち上がり、剣を引き抜いた。
 あれ? コールじゃない…… って、ちょっと待って!? ぶち殺されるの? 私!? 
 なにこれ!? 萌奈ちゃんに裏切られた!?

「違うってっ! この子は別人なの! 協力してもらうために連れてきたの!!」
 萌奈ちゃんが私の前に立って庇ってくれる。
 裏切られたわけじゃなかったみたいだ! 信じてた!
 
 ……ん? 協力??

169 :: 2018-01-29 15:43:15 0.0ZNY 0人 ←投銭

「あの、萌奈ちゃん……。協力って?」
萌奈ちゃんは「わたしは瑞穂ちゃんを全力で手助けする」って言ってたから、てっきり私に協力してくれるものだと思っていたけど。

「協力は協力よ。それともここで殺されたい?」
ひぃっ!萌奈ちゃんが"眼"で圧力をかけてくる…

「わかった、協力する!」
あれ、私こんなこと言うつもりなかったのに口が勝手に…どうして?

170 :: 2018-02-05 11:27:18 0.0ZNY 0人 ←投銭

-----移動テキ屋型要塞ペテンシー内-----
そう。ここは、団子屋ではなく。団子屋にみせた、
ただの移動テキ屋型要塞ペテンシーである。

「てめえら。おちつけえ」
大男が、周囲に怒号する。あたりは静まりかえった。
瑞穂もびくっと身体をこわばらせる。
続けて大男が言う。

「協力してくれんなら話ははえー。いくら俺たちが悪者だからといって、
むやみやたらに殺生しちゃあ、世も末よ。すまんな、おどかしちまって。血気盛んなやつらが多いんだ」

瑞穂は、萌奈ちゃんの後ろに隠れる。
「ちょっともう。加減っていうのを知らないの?
ほんと、馬鹿は0か100しか、脳がないんだから」

「てめーら、謝罪しろお!」
手下一同。「「すいやせんしたー!!」」

「あ、あのう。あなたは何者なんですか?」
瑞穂は、おそるおそる、大男に返答する。

「あ、ああ。まだ自己紹介してなかったなあ。
俺はなあ、ペテンシーギルドの団長をやってる、ペテンシだ。
よろしくたのむぜ、譲ちゃん」

「瑞穂です」
「言うねえ。なかなか、肝の据わったお譲ちゃんだ。で、萌奈よお。
譲ちゃんに何を協力させる気だ? まさか、嬢ちゃんの所持金を餌にして、大勢の客を集めようってか?」
わっはっはっは。大男のペテンシー団長は、愉快に笑う。

「ちがうわよ。そんな、みみっちいことには使わない。
とある上位ギルドをぶっつぶすために、協力してもらうのよ」

「おだやかじゃねえなあ。おめえ、いくらこの嬢ちゃんが
大金もちとはいえ、そんな大層なことができるとは思えねえがなあ。

まあ、協力してくれるなら、何にせよ大手柄だ。
それに、この譲ちゃんがいりゃあ、金には困らねえしな。
いっそのこと、ペテンなんてやめて、まっとうな慈善活動でもやるかあ」

「ははは、冗談きついぜお頭。だれかのために、無銭で働くなんざあ、
馬鹿のやることだぜ。おれたちゃ、悪名高いペテンシーギルド。騙して、盗んで、食らう。それがおれたちの生き様さ。いっひっひっひ」

ちげえねえ、とペテンシー団長があいづちをうつ。
そして、みなが大声で笑う。流れについていけない。

171 :: 2018-02-20 13:53:11 0.0ZNY 0人 ←投銭


「これを見て」
 萌奈ちゃんがそう言って、手のひらから出現させた半透明の画面を寄せてくる。

「これは?」
「更新されたばかりの最新の番付よ」
 へ~、これが番付か。話には聞いてたけど見るのは初めてだ。

「あれ? 1位って……」
 アルトリウス・ゼニドラゴン…… 
 これ、おじさんじゃない? 圧倒的に1位なんだけど…… おじさんは昔の話とか言ってなかったっけ?

「おい、嬢ちゃん、あいつを知ってんのか?」
 ペテンシーの顔が近づいてくる。

「え? えーと、知ってるっていうかなんというか……」
 私は主です。とは言えないよね。

「居場所はわからないか? 
 俺はあいつとは釣り友なんだが、どうにも連絡が取れねぇんだ」
 ペテンシーの顔が近づいてくる。近い! 鼻息がかかる!!
 
「……い、居場所はわかんないけど、りんちゃんがいれば呼び出せるかも……」
 ペテンシーの鼻息から逃れながら答える。

「ほぅ? よくわからんが、可能性はあるのか」
 ペテンシーが顎ひげをなでながらニヤリと笑った。

「待ってよ団長! その線はもう捨てたでしょ!?」
 萌奈ちゃんがペテンシーに食って掛かる。

「なんでい? 俺がアテにしていたあいつが行方をくらませちまったせいで
 俺たちが手に入れたBitzenyは結局、相場崩壊覚悟で市場で捌くしかなかったじゃねぇか。
 嬢ちゃんのBitzenyはどうするんだ?
 あいつは中立派で協力は頼めねぇが、俺とあいつの仲なら両替くれえは……」

「この前の襲撃でわかったでしょ!
 最後は全員でかかってあれだけのダメージを与えたのよ?
 にも関わらず、何事もなかったように4位に上がってる!
 プリンセス・ゼニィの力を正攻法で削ることはできないわ」

「はぁ? じゃあなんで番付を出したんだ? この嬢ちゃんは?
 それにあいつの取り巻きだって無限に金持ってるわけじゃないだろ?」

「……だから番付を見せたのは、そのプリンセス・ゼニィの順位を見せるためだって。
 瑞穂ちゃんが1位に反応するから……」
 ……あれ、私のせい?? ごめんなさい。
 
 少し場が落ち着くのを待って萌奈ちゃんが、
「プリンセス・ゼニィは恐らく、取り巻きを隠れ蓑にしているだけ。
 もしくはプリンセス・ゼニィ自身も誰かの隠れ蓑なのかもしれないわ」

「……どういうことだ?」
 ペテンシーが萌奈ちゃんをにらみつける。

「プリンセス・ゼニィの資金源は別にある可能性が高いこと。
 あと、誰かがプリンセス・ゼニィの番付を目くらましにしている可能性。
 あまりに動きが派手で雑すぎるわ」

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